1.人事制度の常識は非常識
Updated on 4/21/98

 もし御社が従業員50名程度で社長が全社の事情を把握している企業であれば、職能要件書や職種/等級別の人事考課表といった難しい仕組みを作成・運用する必要はありません。皆さんは何のために人事評価制度を整備されるのでしょうか。
 従業員規模が大きくなり、全社の状況を社長が把握できない状況であれば、職能要件書や人事考課表といった何らかの画一的な基準を作り、システムで人事評価の決定が行なわれる必要性があります。しかし社長が従業員各人の業務内容やそのプロセス、結果といった事情を把握している小規模企業に改めて画一的な基準を当てはめて運用する意味はありません。重要なことは、既存の理論に囚われず、自社の制度設計の目的にあった仕組みを考えることなのです。

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