日経連調査 96年新卒初任給調査

      日経連は96年8月13日,今年(96年)4月に入社した新入社員の初任給調査
     を発表した。

      大卒事務系は前年比0.6%増の198,894円,大卒技術系は同0.5%増の
     200,011円で過去最低を記録した95年並の低い伸びに止まった。各企業が今
     春闘の賃上げを抑制しており,「前年の初任給のまま据え置いた」と答えた企業が全
     体の37.9%に上った。

      調査は日経連の加盟企業2,036社を対象に実施、この内,683社から回答を
     得た。短大卒,高卒も95年とほぼ同じ0.6%の伸びに止まっている。

      大卒事務系の初任給を業種別に見ると,印刷・出版業(217,609円)が最も
     高く,繊維・衣服(202,995円),紙・パルプ(202,635円)がこれに
     続いた。最低は金融保険業(184,361円)で95年より業種間格差が拡大して
     いる。

                              出典:日本経済新聞 96/8/14