第三号被保険者制度の廃止 先送り
Updated on 8/22/98

 99年の年金制度改革の目玉の1つであった専業主婦の国民年金保険料負担問題(第三号被保険者制度の見直し)について、厚生省は専業主婦には保険料の負担を求めない現行制度を維持する方針を決めた。無収入の主婦からの徴収には大きな反対が予想される上、保険料の滞納によって無年金者が増える恐れもあり、現段階での制度変更は不可能と判断した。この問題については長期的な検討課題として先送りされる。

 厚生省は専業主婦から保険料を徴収した場合の専業主婦世帯の保険料増額試算及び保険料の徴収方法2案(主婦本人からの定額徴収と夫の保険料への上乗せ)を3月の年金審議会で公表し、この問題について本格的な検討を行ってきた。しかし無収入の主婦に負担を求めれば保険料未納により老後に無年金になる女性が急増する恐れがあり、また夫の保険料への上乗せ案には従業員の保険料を折半負担している企業が反対している。そこで厚生省は第三号被保険者制度の廃止は現実的ではないとして断念、代わりにパート労働者など社会保険適用者の範囲の拡大を検討している。