労働経済動向調査(平成11年11月)結果速報
〜労働省〜
Updated on 12/3/99

調査の概要
 この調査は、生産、販売活動及びそれに伴う雇用、労働時間などの現状と今後の短期的見通しなどを把握するため、全国の建設業、製造業、運輸・通信業、卸売・小売業, 飲食店、金融・保険業、不動産業及びサービス業に属する常用労働者30人以上を雇用する民営事業所5,342事業所を対象として、年4回実施(通信調査方式)しているもので、平成11年11月1日現在の調査結果である。(回答事業所数2,933、回答率55%)

調査結果
1 生産・売上
 生産・売上判断D.I.(平成11年7〜9月期実績)は、製造業でプラスに転じ、卸売・小売業,飲食店、サービス業でマイナス幅が縮小した。また、11年10〜12月期実績見込は3産業ともマイナスだが、12年1〜3月期見込は卸売・小売業,飲食店ではプラスに転じ、他の2産業も横ばいに近くなっている。

2 所定外労働時間
 所定外労働時間判断D.I.(11年7〜9月期実績)は、製造業及びサービス業でプラスに転じた。また、11年10〜12月期実績見込は3産業でマイナス、12年1〜3月期見込も製造業及びサービス業でマイナスとなっている。

3 雇 用
 常用雇用判断D.I.(11年7〜9月期実績)は、製造業、卸売・小売業,飲食店、サービス業ともマイナス幅が大きく縮小した。また、11年10〜12月期実績見込は3産業でマイナスとなっている。12年1〜3月期見込はサービス業がわずかにプラスに転じているが、他の2産業はマイナスを続けている。

4 労働者の過不足状況
 11月現在の常用労働者過不足判断D.I.により、企業の雇用過剰感の動向をみると、マイナス15ポイントで、前期と比べると、横ばいとなっている。産業別には、建設業、製造業等で過剰感が弱まり、卸売・小売業,飲食店、サービス業等では強まっている。
 職種別にみると、「技能工」、「単純工」、「運輸・通信」及び「サービス」の過剰感が弱まっている一方、「事務」、「管理」及び「専門・技術」は横ばい、「販売」は強まっている。

5 雇用調整
 雇用調整を実施した事業所の割合(11年7〜9月期実績)は、28%と、前期に引き続き3ポイント低下した。産業別、規模別(製造業)にみると、卸売・小売業,飲食店を除くすべての産業、規模(製造業)で低下した。
 雇用調整の実施方法は、「残業規制」の割合が最も高く、次いで「配置転換」、「中途採用の削減・停止」及び「出向」の割合が高かった。
 今後の雇用調整実施予定事業所割合は、11年10〜12月期は26%、12年1〜3月期は26%となっている。

6 事業の見直しと雇用面での対応
 過去1年間に事業の見直しを実施した事業所割合は、36%となった。産業別には製造業で実施した事業所割合が高かった。また、前年同期と比較すると製造業、運輸・通信業で大きく増加した。今後1年間に実施する予定の事業所割合は30%となっている。
 事業の見直しを実施した事業所における見直し方法は、「組織再編成による管理事務部門の縮小」12%が最も高く、次いで「不採算事業部門の縮小」11%となった。
 事業の見直しに伴う雇用面での対応方法は、「配置転換」15%、「新規学卒採用の抑制」12%となった。

調査結果