調査の概要
1 この調査は、我が国の賃金構造の実態を明らかにするため、毎年6月分の賃金等について実施しているものであり、調査対象は、日本標準産業分類による9大産業(鉱業、建設業、製造業、電気・ガス・熱供給・水道業、運輸・通信業、卸売・小売業,飲食店、金融・保険業、不動産業及びサービス業)に属する5人以上の常用労働者を雇用する民営事業所及び10人以上の常用労働者を雇用する公営事業所から抽出した約7万1千事業所である。
2 本速報は、このうち10人以上の常用労働者を雇用する民営事業所約46,000事業所の中で新規学卒者(平成11年3月に中学、高校、高専・短大又は大学を卒業した者)を採用した約1万7千事業所の初任給の結果をとりまとめたものである。
(注)本調査の初任給は、通常の勤務をした新規学卒者の所定内賃金(所定内労働時間に対して支払われる賃金であって、基本給のほか諸手当が含まれている。)から通勤手当を除いたものであり、平成11年6月末現在で本年度の初任給として確定したものである。なお、確定した者の割合は94.6%であった。
調査結果の概要
1 学歴別初任給 −引き続き低い伸び率にとどまっている−
男女計は、大 卒 194,200円(対前年比 0.8%)
高専・短大卒 164,900円( 〃 0.6%)
高 卒 153,500円( 〃 0.6%)
男性では、大 卒 196,600円( 〃 0.6%)
高専・短大卒 173,300円( 〃 0.9%)
高 卒 157,600円( 〃 0.7%)
女性では、大 卒 188,700円( 〃 1.3%)
高専・短大卒 162,200円( 〃 0.2%)
高 卒 148,300円( 〃 0.3%)
対前年比は、男女計では、1%未満の低い伸び率となっており、男女別では、女性の大卒で1%を上回っているものの、男性の各学歴と女性の高専・短大卒、高卒で1%未満の低い伸び率となっている(第1表、第2表)。
平成7年以降のこの5年間を男女別にみると、初任給の伸び率は、男性は1.3%以下、女性は1.4%以下で、引き続き概ね1%以下の低い水準にとどまっている(第2表、第1図)。
2 企業規模別初任給 −男女とも大卒の小企業で2%を上回る−
対前年比は、大卒の小企業で男性が2.1%、女性が2.3%と、2%を上回る伸び率となっているのを除くと、各企業規模の男女各学歴とも小幅な動きとなっている(第3表)。
3 産業別初任給 −男女とも大卒でサービス業が上位−
男性は、大卒でサービス業(200,200円)、高専・短大卒で建設業(176,900円)、高卒で建設業(165,800円)が上位となっている。女性は、大卒でサービス業(193,200円)、高専・短大卒でサービス業(164,800円)、高卒で卸売・小売業,飲食店(152,100円)が上位となっている。
この5年間でみると、各学歴とも総じて男性は建設業、女性は卸売・小売業,飲食店が上位にある(第4表)。
4 地域別初任給 −南関東、東海、京阪神の3地域が高い−
男女とも総じて南関東、東海、京阪神の3地域で高くなっている(第5表)。
5 初任給の分布 −男性の大卒は19〜20万円台が5割以上−
男性の大卒は19万円台に33.8%、20万円台に22.1%と19〜20万円台で5割を占めているが、女性の大卒は、19万円台に22.5%、17万円台に20.1%、20万円台に16.4%、18万円台に15.5%と17〜20万円台に散らばっている(第6表)。
調査結果
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