労働経済動向調査(平成10年11月)結果速報
〜労働省〜
Updated on 12/1/98

T 調査の概要
 この調査は、生産、販売活動及びそれに伴う雇用、労働時間などの現状と今後の短期的見通しなどを把握するため、全国の建設業、製造業、運輸・通信業、卸売・小売業,飲食店及びサービス業に属する常用労働者30人以上を雇用する民営事業所5,358事業所を対象として、年4回実施(通信調査方式)しているもので、平成10年11月1日現在の調査結果である (回答事業所数3,089、回答率58%)。今回は、事業の見直しと雇用面での対応について特別に調査を行った。

(注)
1 平成6年2月の調査から、調査対象産業を従来の製造業、卸売・小売業,飲食店及びサービス業の3産業に建設業及び運輸・通信業を追加し5産業とした。
2 「生産・売上判断D.I.」、「所定外労働時間判断D.I.」、「雇用判断D.I.」とは、増加と回答した事業所の割合から減少と回答した事業所の割合を差し引いた値である(センサス局法X−11による季節調整値)。また、季節調整値は、毎年5月結果発表時に過去に遡って改訂する。
3 「労働者過不足判断D.I.」とは、不足と回答した事業所の割合から過剰と回答した事業所の割合を差し引いた値である。

U 調査結果の概要
1 生産売上
 生産売上判断D.I.(平成10年7〜9月期実績)は、製造業マイナス19ポイント、卸売・小売業,飲食店マイナス22ポイント、サービス業マイナス9ポイントとなり、前期に引き続き3産業ともマイナスとなった。また、10年10〜12月期実績見込、11年1〜3月期見込は3産業ともマイナスとなっている。

2 所定外労働時間
 所定外労働時間判断D.I.(10年7〜9月期実績)は、製造業マイナス16ポイント、卸売・小売業,飲食店マイナス7ポイント、サービス業マイナス4ポイントとなり、前期に引き続き3産業ともマイナスとなった。また、10年10〜12月期実績見込、11年1〜3月期見込は3産業ともマイナスとなっている。

3 雇 用
 常用雇用判断D.I.(10年7〜9月期実績)は、製造業マイナス21ポイント、卸売・小売業,飲食店マイナス13ポイント、サービス業マイナス12ポイントとなり、前期に引き続き3産業ともマイナスとなった。また、10年10〜12月期実績見込、11年1〜3月期見込は3産業ともマイナスとなっている。

4 労働者の過不足状況
 11月現在の常用労働者過不足判断D.I.は、調査産業計マイナス19ポイント、建設業マイナス16ポイント、製造業マイナス29ポイント、運輸・通信業マイナス2ポイント、卸売・小売業,飲食店マイナス15ポイント、サービス業マイナス6ポイントと、すべての産業で過剰とする事業所割合が不足とする事業所割合を上回りマイナスとなった。前期と比べると、調査産業計では2ポイント低下し、引き続き雇用の過剰感が強まっている。職種別にみると、「専門技術」及び「サービス」でプラス、「販売」で0ポイントとなり、「管理」、「事務」及び「単純工」などではマイナスとなっている。製造業について企業規模別にみると、引き続きすべての規模で過剰が不足を上回っている。

5 雇用調整
 雇用調整を実施した事業所割合(10年7〜9月期実績)は、調査産業計30%、建設業25%、製造業38%、運輸・通信業24%、卸売・小売業,飲食店25%、サービス業21%となった。前期と比べると、多くの産業で雇用調整実施事業所割合が上昇し、調査産業計で2ポイントの上昇となった。雇用調整の実施予定事業所割合は、調査産業計では、10年10〜12月期は31%、11年1〜3月期は30%となっている。雇用調整の実施方法は、調査産業計では、「残業規制」の割合が最も高く、次いで「配置転換」の割合が高くなっている。

6 事業の見直しと雇用面での対応
 事業の見直しを過去1年間に実施した事業所割合は、調査産業計で32%、今後1年間に実施する予定の事業所割合は29%となっている。実施した事業所における事業の見直し方法は、「組織再編成による管理事務部門の縮小」10%)が最も高く、次いで「不採算事業部門の縮小」(8%)となっている。事業の見直しに伴う雇用面での対応方法は、「配置転換」(12%)、「新規学卒採用の抑制」、「中途採用の抑制」(各8%)が高い割合となっている。

V 調査結果