労働経済動向調査(平成12年11月)結果速報
〜労働省〜
Updated on 12/11/2000

調査の概要
 この調査は、生産、販売活動及びそれに伴う雇用、労働時間などの現状と今後の短期的見通しなどを把握するため、全国の建設業、製造業、運輸・通信業、卸売・小売業, 飲食店、金融・保険業、不動産業及びサービス業に属する常用労働者30人以上を雇用する民営事業所5,342事業所を対象として、年4回実施(通信調査方式)しているもので、平成12年11月1日現在の調査結果である。(回答事業所数3,121、回答率58%)

調査結果
1 生産・売上
 生産・売上判断D.I.(平成12年7〜9月期実績)は、製造業でプラス10ポイント、卸売・小売業,飲食店でマイナス7ポイント、サービス業でプラス4ポイントとなった。また、製造業は12年10〜12月期実績見込、13年1〜3月期見込ともプラスとなっている。卸売・小売業,飲食店は12年10〜12月期実績見込、13年1〜3月期見込でマイナスながらその幅は縮小している。サービス業は12年10〜12月期実績見込、13年1〜3月期見込とも0ポイント前後となっている。

2 所定外労働時間
 所定外労働時間判断D.I.(12年7〜9月期実績)は、製造業でプラス14ポイント、卸売・小売業,飲食店でマイナス2ポイント、サービス業でプラス5ポイントとなった。また、12年10〜12月期実績見込及び13年1〜3月期見込は製造業、卸売・小売業,飲食店及びサービス業とも0ポイント又はマイナスとなっている。

3 雇 用
 常用雇用判断D.I.(12年7〜9月期実績)は、製造業でマイナス8ポイントと平成5年4〜6月期(マイナス7ポイント)以来高い水準となったほか、卸売・小売業,飲食店でマイナス13ポイント、サービス業でマイナス4ポイントと3産業とも前期に比べてマイナス幅が大きく縮小した。また、12年10〜12月期実績見込及び13年1〜3月期見込は製造業で、7〜9月期実績と同水準となっているものの、卸売・小売業,飲食店ではマイナス幅が縮小し、サービス業ではそれまでのマイナスから0ポイントになっている。

4 労働者の過不足状況
 11月現在の全労働者過不足判断D.I.では、プラス2ポイントと平成10年2月調査(プラス6)以来、2年9ヶ月ぶりにプラスとなった。雇用形態別の労働者過不足判断D.I.を調査産業計についてみると、常用労働者はマイナス2ポイントと4期連続でマイナス幅が縮小し、過剰感は弱まっている。一方、臨時・季節はプラス6、パートタイムはプラス12ポイントと不足感が続いている。また、常用労働者過不足判断D.I.を産業別にみると、「不動産業」を除く他の産業で雇用過剰感が弱まっている。

5 雇用調整
 雇用調整を実施した事業所割合(12年7〜9月期実績)は、調査産業計では20%と引き続き低下した(20%以下となるのは平成9年7〜9月期(19%)以来)。産業別にみると卸売・小売業,飲食店、不動産業は横ばい、その他の産業では低下した。雇用調整の実施方法は、調査産業計では「残業規制」(11%)の割合が最も高く、次いで「配置転換」(7%)、「出向」(6%)の割合が高かった。今後の雇用調整実施予定事業所割合は、12年10〜12月期、13年1〜3月期とも 20%となっている。

6 中途採用
 「中途採用あり」とした事業所割合(12年7〜9月期実績)は調査産業計で、44%と前年同期(11年7〜9月期実績)と比べ4ポイントの上昇となっており、なかでも製造業では、42%と9ポイント上昇した。

7 事業の見直しと雇用面での対応
 過去1年間に事業の見直しを実施した事業所割合は調査産業計で34%と前年同期と比べ2ポイント低下している。産業別では製造業(39%)で実施した事業所割合が高かった。また、前年同期と比べると、運輸・通信業、金融・保険業で大きく減少した。今後1年間に実施する予定の事業所割合は30%となっている。事業の見直しを実施した事業所における見直し方法は「組織再編成による管理事務部門の縮小」、「不採算事業部門の縮小」の割合が各9%と最も高く、前年同期と比べると、それぞれ3ポイント及び2ポイント減少している。事業の見直しに伴う雇用面での対応方法は、「配置転換」13%(前年同期15%)が最も高く、「新規学卒採用の抑制」9%(同12%)となっている。

調査結果詳細