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春闘相場に大きな影響力を持つ電機連合(鈴木勝利委員長、75万3000人)に加盟する大手労組は19日、35歳標準労働者(高卒、勤続17年、技能職)でベア7000円、最低到達水準29万3000円の賃上げ要求を会社側に提出した。同連合は今春闘から個別賃金・純ベア方式を導入。大手組合の平均定昇額は約6000円で、ベアと併せると1万3000円(賃上げ率4.4%)の要求になる。これは昨年と同額。3月18日に回答を求める。 「65歳定年」も要求に加えた。厚生年金の支給開始年齢が2001年の61歳から2013年の65歳まで段階的に引き上げられることを受け、就業希望者は全員、正社員・組合員として継続雇用することを目指す。勤務時間など労働条件は個々の企業や従業員の実情に応じ柔軟に対応したいとしている。有力産業別労組で65歳への定年延長を打ち出すのは初めて。 |