中小企業退職金共済
予定利率を3%台に下げ(労働省方針)

Updated on 10/8/97

 労働省では中小企業退職金共済の運用予定利率を原稿の年4.5%から少なくとも 0.5%以上引き下げ、年3%台とする方針を決めた。低金利の長期化で当初予定し ていた運用実績があがらず、累積赤字が膨らんでいる為で、98年の次期通常国会に 中小企業退職金共済法の改正案を提出する。ただ前回の引き下げから2年しか経過し ておらず、退職金支給額の減少につながる利率改定には反発が予定される。  中小企業退職金共済(中退金)は金利低下の影響で93年度決算で初めて累積赤字 が発生したことから労働省は96年4月に運用予定利率を年5.5%から4.5%に 引き上げた。しかしその後の市場金利の一段の低下で96年度の実際の運用実績は年 3.84%に落ち込んでいる。このため96年度の収支は196億円の赤字となり、 累積赤字は1131億円まで膨らんだ。  法律では予定利率は原則5年間は据え置くこととなっているが、労働省は金利水準 の回復が当面見込めず、運用環境は今後、さらに悪化すると判断し、やむを得ず再引 き下げに踏み切ることとした。