確定拠出型年金2000年にも導入
自民党規制緩和重点項目(98/2/20)
Updated on 2/22/98

 確定拠出型年金は一定額を積み立て、運用成績に合わせて年金を受け取る制度で、アメリカでは「401K」として普及している。現行の年金は、一定の給付額になるよう逆算して積立額を定める「確定給付型年金」だが、運用成績の悪化で予定利回りを達成できず、企業側の補填が膨らむケースが増えている。
 自民党は、加入者が課税前所得から掛け金を出し、企業側からも損金扱いで掛け金の一部を負担できるよう99年度税制改正に盛り込み、2000年にも導入する考えだ。自営業者向けの個人年金にも導入する。
 加入者にとっては積立額と運用益が随時確認でき、転職先に移すことができる「ポータブル化」が可能になる。