職能給とは?

 職能給というのは前述の能力主義を具現化するため、能力基準(職能資格制度といいます)と能力等級別の賃金制度をシステマティックに構築したもので、ある調査によれば9割以上の企業が「導入済みもしくは導入予定」と回答しています。まさに日本のスタンダードとなっている制度と言えます。
 この賃金制度は、一般的には「年齢給+勤続給+等級別能力給」という構成になっており、生活給と能力給のバランスも加味してあるため、しくみとしては非常に合理的なものに見えます。
しかし今、この時代の転換期、日本の人事制度を支えてきた職能給も制度疲労を起こし始めたようなのです。さらに制度疲労というよりも「もともと導入に無理があるのではないか」ということも分かってきました。

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